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| 斬新なアイディアも、正確な技術から。ビル・キース。 |
これら、トラディショナル曲の「〜・ラグ」を手本にした、と思われる、別種の「〜・ラグ」を新たに作曲する人達が現れたからです。
これらを、まとめて近代の「〜・ラグ」として、今回取り上げさせて頂きます。
近代の「〜・ラグ」にも、細かく言って2種類があり、ひとつは、トラディショナルの面持ちを保って作曲されたもの、もうひとつは、全く別種と思われるほど違う雰囲気や音楽的特徴を持つもの、です。
前者の好例は、「ブラックベリー・ラグ」があげられるでしょう。
この曲は、ある日ドック・ワトソンが、テキサスのフィドラーが演奏するボーモント・ラグだかスモーキー・マウンテン・ラグのような曲を聴いた後で作曲したラグです。
これは、聴いても、トラディショナル系のラグと、音楽的特徴は同一と見てもいいような気がします。(出来た曲は、イースト・テネシー・ラグか、ナッシング・トゥ・イット(=I don't Love Nobody)によく似ていますが・・・。)
これらと、トラディショナル系のものは、アコースティック・ギターのフラット・ピッキング・スタイルで演奏されます。
さて後者の“別種”ですが、これは千差万別、とてもいろいろなものがあります。
スティール・ギターをフィーチャーした「スティール・ギター・ラグ(Steel Guitar Rag)」、“マザー”メイベル・カーターのフィンガー・ピッキング・チューンの「ビクトリー・ラグ(Victory Rag)」、アール・スクラッグスが、愛息ランディに捧げたバンジョー・チューン「ランディー・リン・ラグ(Randy Lynn Rag)」や、奇抜なコード展開を見せるビル・キースの「ノーバディ・ノーズ・アバウト・マイ・ケアーズ・アンド・ノーバディ・ケアーズ・アバウト・マイ・ノーズ・ラグ(Nobody Knows About My Cares And Nobody Cares About My Nose Rga)」、果ては、ドゥービー・ブラザーズの「スラット・キー・ソキュアル・ラグ(Slat Key Soquel Rag)」など、とても一括りには語れません。
あえてまとめるなら、どれも楽器演奏・合奏を心底楽しむ為に作られている、という所でしょう。
もし、これからカントリー系を聴き始めよう、と思う楽器演奏者の方がいるなら、曲名を見て、「〜・ラグ(〜・Rag)」というタイトルの曲が入っているものを選ぶといいです。
大抵の場合、楽しく演奏され、楽器演奏に見所のある曲が聴ける事でしょう。
ビル・キースは、ビル・モンローのバックで演奏をしていたバンジョー・プレイヤーで、当時新しいバンジョー・スタイルである、メロディック・スタイルを広めた人物として知られています。* これまた、ルーツは大昔から存在していたらしく、彼が考案した、というより広めた、というのが実情のようです。
相当に正確な押弦、ピッキング、とその両者の同期、という正確な基礎技術を必要とする奏法だけに、熟達者でないと、演奏に取り入れる事は難しいもの、と思われますが、それを他の人がやっているのを聴くでもなく独自に取り入れてしまったのは、基礎技術に裏打ちされた彼ならでは、と言えます。
彼はまた、ペダル・スティールもよくしていて、その演奏で、「ノーバディ・ノーズ・アバウト・マイ・ケアーズ・アンド・ノーバディ・ケアーズ・アバウト・マイ・ノーズ・ラグ(Nobody Knows About My Cares And Nobody Cares About My Nose Rga)」という曲を、リチャード・グリーンとの共作で残しています。
他の曲では無い、独特のコード進行での演奏を楽しむような、軽快で楽しい曲です。
| 作品名 | 種類 | 曲名 | |||
| Sweet Moments | CD | ノーバディ・ノーズ・アバウト・マイ・ケアーズ・アンド・ノーバディ・ケアーズ・アバウト・マイ・ノーズ・ラグ | ビル・キースのスティールが堪能できる好曲。タイトルが目を引きます。 |
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| カントリー・ギターの伝説 | VIDEO/DVD | ギター・ラグ | マール・トラヴィスが、息子トム・ブレッシュと競演のような感じでプレーされてますが、トムのヴォーカルとギターが一際印象深い、歌モノです。 |